皆さまへ
ご案内
皆さまご存じのように、京都商工会議所の京都検定講習会は、4月より新年度になりますが、堤先生の講習は残念ながらできなくなりました。
そこで堤先生が担当される予定であった六回のうち、三回を私・中川が担当させていただくことになりました。
清遊の会でお話しさせていただいた内容をベースに、新味を加え、さらに面白く、深い内容にしたいと取り組んでいます。
皆さまお誘いあわせの上、ぜひともご参加下さいますようお願いいたします。
また、お知り合いの方にご推奨いただければ、望外の喜びでございます。
平成28年度 京都商工会議所 京都検定講演会
となりの京都学 生活(くらし)目線の京案内
講師・中川祐子
第一回 4月16日(土) 10:00~12:00
「老舗の京都 ─祈りが支えた髙島屋の秘密─」
幕末から明治維新へ。時代の荒波を越え、急展開する京都の近代化を支えた百貨店。髙島屋とその時代を駆け抜けた人々の活躍をご紹介します。
多くが統合・再編するなか、今なお単独で君臨する老舗百貨店の秘密とは?
町中にあるお寺。髙島屋ゆかりの地
第二回 6月18日(土) 10:00~12:00
「のれんの掟 ─老舗とお菓子の京都学─」
京都の老舗には店うちで代々伝えられてきた知られざる掟があります。その掟は今も生きて、家筋と職人の技術と想いを守り通しています。
和菓子の都・京都、美味しさの裏に秘められた歴史と伝承、そして意外な屋号の秘密に迫ります。
主家からいただく暖簾。歴史と風格が感じられます。
第三回 12月17日(土) 10:00~12:00
「ここがミソ! ─お味噌とお酒の京都学─」
京都には一見、何の商いかわからない、だけど連綿と続く歴史を持つお店があります。食文化の総本山にはその味を支え、料理人の舌を満足させる秘密と理由があるのです。
白味噌文化と酒造りを支える麹の驚異の力をご紹介します。
京都にたった一軒のもやし屋さん そしてこれが「もやし」
むずかしい研究目線や歴史目線ではなく、暮らしの目から見た京都。生活の町・京都の楽しさと驚きをお届けします。その文化は根っこが御所だったり社寺だったり……。この町で生まれ、この町で生きてこそ見える京都。身近な日常に潜む、日々の営みに溶け込んで目立たないけど奥深い文化の数々。気づかなかったあなたの隣の京都の魅力をご案内します。
URL: http://www.kyotokentei.ne.jp
[受講料] 各回 2,000円(レジュメ代含む)
[会 場] 京都商工会議所(地下鉄烏丸線 丸太町駅南側6番出口すぐ)
告知
京都学講座 再開のお知らせ
お待たせいたしました!!
堤講師の入院加療により二月から中断しておりました京都・清遊の会の講座がいよいよ再開の運びとなりました!
まずは「天皇と京都、そして日本」の京都学講座のみ再開させていただきます。
講座日
8月14日(日)
9月18日(日)
10月 9日(日)
11月 6日(日)
12月18日(日)予定
1月 8日(日)予定
時間 9時45分~11時45分頃
場所 キャンパスプラザ京都 第三講義室(定員170名)
内容
各回の具体的な内容は8月14日は、前回二月に行いました「文字と天皇」の続編として、「徳」や「「神」、「崇」や「武」など天皇名と文字の関係についての話となりますが、9月以降につきましては、現在満を持して検討中です。
決定次第当ホームページ等でご連絡いたします。
いずれにせよ他では決して聞くことのできない役立つ内容をお約束いたしますので、皆さま変わらずご参加下さいますようお願い申し上げます。
受講料(事前振り込み)
1回 2,000円 全回12,000円
※前回シリーズを受講された方には別途ご案内を差し上げますので、ご参照の上お申し込み下さい。
※当日の受講料授受はできません。
申し込み
お申込みは下記URLの京都・清遊の会ホームページの「参加お申し込みはこちらから」からか、e-mail及びFAX(注意! 下記新番号に番号変更)にてお願します。
電話での申し込みはお受けできませんのでご了承下さい。
なお、京都・清遊の会の事務室移転等に伴う諸事務のため、
申し込み受付は6月20日(月)より始めさせていただきます。
それ以前にお申し込みいただいても受付、ご連絡は出来かねますのでご注意ください。
京都・清遊の会 連絡先
e-mail: info@kyo-seiyu.net
FAX075-406-0561
ご報告
9月の予定
9月18日(日)
●京都学講座 ※終了しました。
「天皇と京都、そして日本」午前9時45分~11時45分
宮中祭祀・三嘗祭と殯(もがり)の秘密
明治・大正・昭和・三天皇の実例をもとに
講師 堤 勇二
(ご参加費 2千円)
於 キャンパスプラザ 四階 第3講義室
(下京区西洞院通塩小路下る ビックカメラ向かい
JR各線「京都駅」、地下鉄烏丸線「京都駅」下車)
お申し込みは右上のお申込みフォーム、またはファクス、メールで受付しております。
レジュメの都合上、1週間前までにお申込み・お振込み下さいますようお願いいたします。
みなさまのお越しをお待ちしております!
清遊ブログ 丹後の海へ
猛暑きびしい夏でしたが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。
また度重なる台風の被害に心よりお見舞いを申し上げます。
先日、丹後半島をめぐりました。
さきごろ開通した京都縦貫自動車道で市内から1時間余り、与謝(よさ)天橋立ICに着きます。
丹後王国の歴史を秘め、また浦島太郎、鬼退治、羽衣天女といった伝説の舞台である丹後。
その丹後への思いがつのり、ようやくやってきました。
今回は天橋立、籠(この)神社のある宮津を通り越し、まずは舟屋(ふなや)で知られる伊根町へ。
雲がかかり、ときおり小雨が降っています。
これですね、まさに見たかった舟屋!
伊根湾めぐりの遊覧船「かもめ号」が出航です。
それまで水面に浮いていたカモメたちもお供に加わり…
頭上を、前方を、飛び交う、飛び交う! 大騒ぎ(笑)
それでもめげず一番先頭に立ち、眺めを楽しみました。
海面にせり出して建ち並ぶ舟屋群はミニチュアの家のよう。
海と山の景色に溶け込んでいます。
一階は船の揚場や作業場に使われ、二階は居室ですが、以前は二階屋ではなく平屋が多かったそうです。
切妻造の妻面を海に向けて建てられた典型的な「妻入り」の家屋がほとんどで、2000年現在で238戸、現在も230戸あまりの舟屋が残されています。
想像していたよりたくさんの舟屋がありました。
2005年には「漁村」で唯一、国の伝統的建造物群保存地区に指定され、2006年には「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財百選」、2008年には「日本で最も美しい村」にも選ばれました。
舟屋から海を眺めている人。舟屋の前で釣りをする子供たち。舟で漁をする人。
自然のなかに暮らしがある、素朴でつつましやかな日本の原風景。
山の中腹に見える社殿は八坂神社で、お祭りは海の祇園祭と呼ばれるのだとか。
陸に上がって道沿いから見る舟屋の家々もまた静かな風景です。
お昼は伊根の夏の名産、岩ガキやサザエに舌鼓を打ちました(笑)
浦嶋神社へ─
誰もが知っているあの「浦島太郎」のお話の舞台。
浦嶋神社、別名宇良(うら)神社のあるここ本庄はかつて浦嶋太郎が住んでいたとされる場所で、宇良神社のご祭神は浦嶋太郎その人なのです。
「日本書紀」の雄略紀、雄略天皇二十二年の条─
「秋七月に。丹波国余社郡(よざのこほり)の管川(つつかは)の人瑞江浦嶋子(みずのえのうらしまのこ)、舟に乗りて釣(つり)す。遂に大亀を得たり。便(たちまち)に女に化為(な)る。是に、浦嶋子、感(たけ)りて婦(め)にす。相逐(あひしたが)ひてて海に入る。蓬莱山(とこよのくに)に到りて、仙家(ひじり)を歴(めぐ)り観る」
宇良神社所蔵の「浦嶋明神縁起」絵巻は南北朝時代とされていますが、「丹後国風土記」逸文にはこの物語の片鱗が伺えます。
「筒川の嶋子は別名を水の江の浦嶼子(しまこ)といい、姿麗しく、風流なること類なかった。ある日、彼は一人小舟に乗って海に出たが、三日三晩経っても一つの魚も得ることが出来ず、その代わり五色の亀を得た。亀は美しい女人になり、貴方と夫婦になりたい、といって自分の家に案内した。それは海中の大きな島にある実に立派な御殿で、二人が家に到ると、亀姫の父母が出迎え、二人は夫婦になった。
ところが三年経って嶼子は故郷へ帰りたくなった。亀姫は止めたが、嶼子は聞かない。それで玉手箱を授けてどんなことがあってもこの箱を開けてはならない。といった。故郷に帰った嶼子は、人や物も全く変化して「水の江の浦嶼子の家族はどこにいるか」と聞いても、「嶼子は三百年前の人である」という。それで嶼子は寂しくなって、約束を破って玉手箱を開けたところ、嶼子の若々しい姿が風に乗って天に飛んでいった。老人となってしまった嶼子は涙にむせんだ。
(梅原猛『京都発見4 丹後の鬼・カモの神』より)
と、このような話が伝わっています。
釣った亀は美しい女人になり…
中世以降、御伽草子などに書かれたように物語もさらなる変貌を遂げました。
小さいころに聞かされた話は、子供が亀をもてあそび、あるいは虐めていたのを、浦島太郎が助けて逃がし、亀はその御礼に太郎を竜宮城に連れて行ったという話でした。
浦嶋神社のお社。下は拝殿。
前に立つとあまりの立派さに息をのむほどです!
見事な龍の彫り物。扁額には「宇良神社」とあり割拝殿になっています。
割拝殿とは、異なる系統の神様が祀られていると教わりました。
祀られる神様は浦嶋子(浦島太郎)そして、相殿には月読命(つくよみのみこと)、祓戸大神(はらえどのおおかみ)。
古色蒼然とした社。誰もが知っているおとぎ話を生んだ舞台は、誰にも知られたくないかのようにひっそりと丹後の景色に溶け込み、なお不思議な存在感をもっていました。
さらに海岸沿いを走ります。切り立った崖に打ち寄せる波は絵巻に描かれた波のよう。
経ヶ岬を回り、西へ。
田んぼでは頭を垂れた黄金色の稲穂がゆれ、海と空が続きます。看板ひとつない道。いつのまにか青空もでてきました。
丹後松島の風景です。
日本三景の松島に似るところからの名で、幾重にも重なる島々の眺望が見晴らせます。
竹野(たかの)神社─
ここには鬼退治と七仏薬師の伝説が伝わります。
参道を通り抜けると立派な向唐門(むかいからもん)。「斎宮(いつきのみや)神社」とあります。
下の写真は拝殿。
本殿の彫り物は雄鶏と雌鶏でしょうか、めずらしいですね。
鶏は「鬨(とき)の声」も表わし、この神社の勇壮な一面も伝えています。
竹野神社本殿のご祭神は天照大神。竹野媛が老いてのちここに祀ったとされています。
摂社の斎宮神社はこれまた虹梁(こうりょう)や木鼻の精巧な彫り物。扉は栗鼠に葡萄の図柄。「武道に律する」という語呂合わせから特に好まれた図柄ですね。
斎宮神社のご祭神は第9代開化天皇の皇子である日子坐王命(ひこいますのみこのみこと)、建豊波豆良和気命(たけとよはづらわけのみこと)、そして竹野媛命(たかのひめのみこと)の三神。
竹野媛は開化天皇に嫁いだ垂仁天皇の4人の娘のうちの一人。ところが美しくなかったために竹野媛だけが返され、悲しみのうちにみずから淵に落ちて亡くなりました。その地を堕国(おちくに)といい、弟国(おとくに)となまり、のちに今の「乙訓」の字があてられたということです。
そして時代は下りますが、第31代用明天皇の皇子で聖徳太子の異母弟、麻呂子(まろこ)親王も祀られています。
鬼退治には時代が異なる三つの伝説があります。
第一次の鬼退治の皇子は日子坐王。
そして第二次の鬼退治が麻呂子親王。この地に伝わる「竹野神社系縁起」によれば、大江山から英古(えいこ)、軽足(かるあし)、土車(つちぐるま)の三匹の鬼が逃げてきて、ここで麻呂子親王に追い詰められ海岸端で二匹の鬼は殺され、一匹の鬼は立岩(たていわ)というところに閉じ込められたというのです。
鬼たちはユーモラスに描かれていますが…
下は土車が封じ込められたという「立岩」。いかにも恐ろしげに屹立しています。
鬼とはどういう者たちなのでしょうか、里を追われた山人とも、土着の民とも言われますが、そうであったなら麻呂子親王との戦いは壮絶な戦いであったでしょう。
第三の鬼は平安時代のあの有名な大江山の酒呑童子(しゅてんどうじ)です。退治したのは源頼光に率いられた四天王でした。
そしてここ間人(たいざ)には、用明天皇の后であった穴穂部間人皇后(あなほべのはしひとのひめみこ)と聖徳太子の母子像が立っています。とても大きな像です。
蘇我氏と物部氏の戦乱からこの地に逃れ、乱がおさまった後、還幸にあたり里人へ感謝の念を込め自らの名「間人」を贈りましたが、里人たちは皇后の御名を地名にするのは畏れ多いとして、御退座にちなみ、「間人」と書いて「たいざ」と訓み伝えたといわれています。
ようやく今日の最終地・夕日ヶ浦に着きました。
日が暮れるまでに、と焦りましたが、なんとか間に合いました。
広い海。静かな海。
砂浜は大きく美しく弧を描いて、打ち寄せる波がさらう繰り返し。眺めて飽きることがありません。
いまは雲で覆われています。
日没間近にふたたび海岸へ。
水平線に夕陽が落ちていきます。
心に染みるような日没。
疲れた心と体を癒してくれる自然の懐。
今も昔と変わらない風景であろう丹後の海。
その風景は数多の伝説を秘めるがゆえに、いっそう美しく感じられるのかもしれません。
10月の予定
10月9日(日)
●京都学講座
「天皇と京都、そして日本」午前9時45分~11時45分
大喪の礼と即位式 大嘗祭の秘密
死と再生 天皇霊継承の謎に挑む!
講師 堤 勇二
(ご参加費 2千円)
於 キャンパスプラザ 四階 第3講義室
(下京区西洞院通塩小路下る ビックカメラ向かい
JR各線「京都駅」、地下鉄烏丸線「京都駅」下車)
お申し込みは右上のお申込みフォーム、またはファクス、メールで受付しております。
レジュメの都合上、1週間前までにお申込み・お振込み下さいますようお願いいたします。
みなさまのお越しをお待ちしております!
11月の予定
11月6日(日)
●京都学講座 午前9時45分~11時45分
皇統と神社 明治天皇親拝神社の謎
講師 堤 勇二
(ご参加費 2千円)
於 キャンパスプラザ 四階 第3講義室
(下京区西洞院通塩小路下る ビックカメラ向かい
JR各線「京都駅」、地下鉄烏丸線「京都駅」下車)
お申し込みは右上のお申込みフォーム、またはファクス、メールで受付しております。
レジュメの都合上、1週間前までにお申込み・お振込み下さいますようお願いいたします。
みなさまのお越しをお待ちしております!
京都・清遊の会 事務局
FAX 075-406ー0561 e-mail:info@kyo-seiyu.net
12月の予定
2017年 1月の予定
1月15日(日)
●京都学講座 午前9時45分~11時45分
文字と天皇 名前に隠された秘密Ⅱ
講師 堤 勇二
於 キャンパスプラザ 四階 第3講義室
(下京区西洞院通塩小路下る ビックカメラ向かい
JR各線「京都駅」、地下鉄烏丸線「京都駅」下車)
(ご参加費 2千円)
本年は大勢の皆さまのご参加をいただきありがとうございました!
来年もよろしくお願いいたします。
お申し込みは右上のお申込みフォーム、またはファクスで受付しております。
レジュメの都合上、1週間前までにお申込み・お振込み下さいますようお願いいたします。
みなさまのお越しをお待ちしております!
京都・清遊の会 事務局 FAX 075-406ー0561
3月の予定
「春酔一杯値千金」講座
室町時代、洛中では造り酒屋が繁栄をきわめていました。酒蔵が時代を経て、どのように変遷してきたのか、鍵をにぎる京都の水にスポットをあてながら探っていきます。
昨年12月の京都商工会議所での京都検定講演会での講座をもとに新規内容を加え再構成したもので、清遊の会の講座では行っていない内容です。
講座終了後、酒蔵見学を行います。洛中に残る数少ない酒造元である松井酒造を訪ね、実際の酒造りの様子や水との関係、苦労話をお聞きし、最後には豪華な試飲会もあります! 是非、ご参加ください。
2017年 3月18日(土)
講座(職員会館かもがわ 二階会議室)
午前10時15分~11時45分頃
講座終了後、各自適宜昼食などお取りください。
講師 中川祐子(見学引率共)
見学(松井酒造 左京区川端東一条東入)
午後2時~3時頃
集合場所 午後1時20分 丸太町橋西詰南側「女紅場跡」石碑前集合
※注意事項! 当日朝食での納豆、ヨーグルトの摂取はお控え下さい。
また酒蔵見学前の喫煙は禁止です。
参加費 お一人2500円(酒蔵見学込)
受付が煩瑣になりますため、できるだけ前日までのお振込みにてお願いいたします。
当日お支払いを希望されます場合はお申込みのさいお知らせください。
備考 本講座は座学と現地案内のセット講座です。すでに商工会議所の講座にご参加された方で、酒蔵見学をご希望される方は中川までご連絡ください。
こうもり傘をさして毛皮の襟巻。このハイカラなご主人はどなた?
上賀茂神社境内に建つお酒に関わる大切な遺構です。さてどこでしょう?
洛中で江戸時代からの歴史をもつ松井酒造。2007年から創業の地にもどり酒造りをされています。
酵母が生きてる、生きてる、ふつふつと音が聞こえるようです…
お申し込みは右上のお申込みフォーム、またはファクス、メールで受付しております。
レジュメ・見学の都合上、1週間前までにお申込み下さいますようお願いいたします。
みなさまのお越しをお待ちしております!
京都・清遊の会 事務局
FAX 075-406ー0561 e-mail:info@kyo-seiyu.net
「春酔一刻値千金」講座 ご報告
3月18日(土)の京都・清遊の会は、午前の「洛中の酒」講座、午後からは上京区の丸太町橋西詰の女紅場址(にょこうばあと)から鴨川沿いを歩き、松井酒造さんの見学を行いました。
午後の集合場所ではサプライズが!
なんと!
療養中の堤講師が短時間でしたが案内に来てくださいました。
みんなびっくり、大喜び! 再会を喜びました。
順調に治療を続けられておられるとのこと。
早く講座に戻ってきていただきたいです。
丸太町橋では明治の女紅場の話、鴨川畔におりては中原中也とかつての丸太町橋西詰にあった古書店の話、三本木の遊所など町の成り立ちの話。
東三本木通の頼山陽の旧宅「山紫水明処」では「水西荘」主屋跡で文人たちの交流の場であった旅館「信楽」の話など興味深く聴きました。
立命館大学発祥の地を通り、圓通寺の前では右京区の轉法輪寺との関わりに耳を傾けました。
荒神橋。慶応三年に架けられた橋で、以前は牛車や馬車が川を渡っていたため、牛馬用の車輪の溝をつけた車石が設けられた車道がひかれ、現在鴨川から荒神橋に上がるかつての車道にその名残が伝えられています。
さて、さらに歩いて川端東一条の松井酒造「鴨川蔵」を見学。
享保11年(1726)創業、銘酒「神蔵 KAGURA」「富士千歳」「金瓢」の醸造元。
蔵内の見学は皆さん興味津々。
醪(もろみ)のタンクも真近で見学。いい香り……。
ご案内くださったのは蔵を率いる松井さん。最新鋭の設備を備えつつ、人の手で丁寧に行われる松井酒造独自の醸造。
なめらかなお話しぶりに誘われてか皆さんからの質問もたくさん出ました。
お待ちかねの試飲!
無濾過、生原酒の「神蔵」をはじめ、にごり酒など数種をいただき、おかわり続出!
まさに新酒の季節。いいですねー。
おかげさまにて「春酔一刻値千金」講座は無事終了いたしました。
ありがとうございました!
4月、5月のご案内
ようやく春らしくなってまいりました。
京都商工会議所で行います4月と5月の講演会をご案内させていただきます。
平成29年度 京都商工会議所 京都検定講演会
京都・時代と女性 ─明治編─
講師・中川祐子
明治という時代は女性たちにとっても新しい時代の幕開けでした。未知の世界を切り開き生きた京にゆかりの女性たち。その強く慈愛に満ちた生涯はいまも褪せることなく語り継がれています。京の町に残る風景にその面影をたどります。
第一回 4月15日(土) 10:00~12:00
「明治の后 昭憲皇太后(一条美子)」
近代日本の指導者として歩んだ明治天皇を生涯支えた皇后・美子姫。五摂家のひとつ、一条家の三女として生まれ、入内。一条家の人々とのめぐり合わせやそのご事績をたどります。
皇后の賜金によって建てられた恩賜門。どこのお寺でしょう?
第二回 5月20日(土) 10:00~12:00
「海を渡った祇園の芸妓 京とお雪と信仰と」
明治の頃、祇園にその人ありと知られた胡弓の名手・お雪。あのタイタニック号ゆかりの大富豪に見初められ、波乱万丈の生涯を送った京女の光と影。そのまばゆい信仰の姿を京の寺院や教会に追います。
お雪の菩提寺、同聚院(どうじゅいん)
※お申込みは下記の京都商工会議所ホームページからお願い致します。
URL: http://www.kyotokentei.ne.jp
[受講料] 各回 2,500円(レジュメ代含む)
[会 場] 京都商工会議所(地下鉄烏丸線 丸太町駅南側6番出口すぐ)
皆さまお誘いあわせのうえ、お越しくださいますようお願いいたします!
平成29年度 京都商工会議所 京都検定講演会のお知らせ
月日 | テーマ | 講師 | 場所 |
2017年 | |||
5月20日 | 京都・時代と女性 モルガンお雪 | 中川祐子 | 京都商工会議所 |
7月15日 | 京都・新今昔物語 物語の舞台 | 堤 勇二 | 京都商工会議所 |
9月2日 | 京都・新今昔物語 京の闇 | 堤 勇二 | 東京TKP市ヶ谷 |
9月9日 | 京都・新今昔物語 物語の教え | 堤 勇二 | 京都商工会議所 |
10月7日 | 京都・新今昔物語 京の笑 | 堤 勇二 | 東京TKP市ヶ谷 |
10月14日 | となりの京都学 大豆の力 | 中川祐子 | 京都商工会議所 |
11月25日 | 京都・新今昔物語 都の不思議 | 堤 勇二 | 京都商工会議所 |
12月16日 | 京都・新今昔物語 都びと泣き笑い | 堤 勇二 | 京都商工会議所 |
2018年 | |||
1月20日 | となりの京都学 酒文化 | 中川祐子 | 京都商工会議所 |
2月3日 | 京都・新今昔物語 京の光 | 堤 勇二 | 東京TKP市ヶ谷 |
3月17日 | となりの京都学 お漬もん | 中川祐子 | 京都商工会議所 |
京都・時代と女性 講師 中川祐子
「海を渡った祇園の芸妓 モルガンお雪」
京都・新今昔物語 講師 堤 勇二
「変わる社寺と変わらぬ場 物語の舞台、いま昔」
9月9日 (土)
12月16日(土)
「人生泣き笑い 都の宝はいつの世も人 都びと、いま昔」
京都・新今昔物語 ─東京開催─
講師 堤 勇二
「今昔物語と京の闇」
都とう・新今昔物語―東京開
10月7日(土)
「今昔物語と京の笑」
2018年 2月3日 (土)
「今昔物語と京の光」
きょうときょうとなりの京都学生活(くらし)目線の京案内
となりの京都学 講師 中川祐子
10月14日(土) 13:30~15:30 (以下同じ)
「京の風土と大豆のチカラ ~寺院と老舗と~」
「京都・酒文化の広がり ~酔ゐにまかせて~」
2018年 3月17日(土)
「京のお漬もん ~驚きの智恵袋~」
※お申込みは下記の京都商工会議所ホームページよりお願いいたします。
URL: http://www.kyotokentei.ne.jp
[受講料] 各回 2,500円(レジュメ代含む)
※京都・新今昔物語(京都開催分)については一括申込み8、000円
[会 場] 京都商工会議所(地下鉄烏丸線 丸太町駅南側6番出口すぐ)
お誘いあわせのうえ、お越しください。
お待ちしております!
九月の講座
京都・清遊の会関係 九月の講座お知らせ
9月2日(土) 京都商工会議所主催・京都検定講演会 東京会場 講師 堤 勇二
場所 TKP市ヶ谷カンファレンスセンター
時間 13:00~15:00
テーマ 「今昔物語と京の闇」
内容 今昔物語集の成立と概要、および掲載される多くの逸話から京の都に潜む闇を紹介します。闇は鬼、悪霊の外的世界から人の心に巣食う内なる闇へと移行し、人の心の闇がまた怨霊へと変化し外的世界を覆います。千二百年以前から蠢く都の闇の姿をご覧下さい。
なお、講座の前半は京都会場の内容と重複しますので、両方ご参加の方はご承知おきください。
9月9日(土) 京都商工会議所主催・京都検定講演会 京都会場 講師 堤 勇二
場所 京都商工会議所
時間 10:00~12:00
テーマ 「ボケとツッコミ 物語の教え、いま昔」
内容 今昔物語が載せるさまざまな逸話は仏教的教訓を秘めつつ都に生きる人々への戒めを語ります。なかには思わずツッコミたくなる教えの数々に吹き出し、またボケを粧いつつさらに上をいく教えの見事さに唸りたくもなります。悲喜こもごも、哀感と笑いを混ぜた物語の真骨頂をご覧あれ。
9月16日(土)京都・清遊の会主宰 京都雑学講座 第四回 講師 堤 勇二
場所 職員会館「かもがわ」
時間 10:00~11:30過ぎ
テーマ 「貴族はつらいよ 公家社会の悲喜交々」
内容 平安貴族の暮らしの実体。高級公家と中級貴族の生活ぶりの違い、高級には高級なりの、中級には中級ならではの、また下級貴族には言葉で言えないほどの苦労があります。高級公家の年棒はいくら? 平安貴族の仕事ぶりと江戸時代の能吏の仕事ぶりを比較すると? 雑学も知ってると意外に得するかも!?
9月24日(日)京都・清遊の会主宰 京都雑学講座 第五回 講師 堤 勇二
場所 職員会館「かもがわ」
時間 10:00~11:30過ぎ
テーマ 「義経の嘘? 地名徹底大検証!」
内容 蹴上、血洗い池、義経大日如来、背比べ石、また首途八幡宮など京都には遮那王こと義経ゆかりの地名や遺跡が残されています。しかし果たしてこれらの地名は義経ゆかりのものなのでしょうか? 当時の都の交通事情から義経の行動を検証し、併せて東北の浄土世界、平泉と京都の意外なつながりをひも解きながらまたまた得する雑学の数々をご披露いたします。
申し込み
商工会議所主催の2日(東京)、9日(京都)の京都検定講演会に関しては直接京都商工会議所へお申込み下さい。
電話 075-212-6400
サイト http://www.kyotokentei.ne.jp/lecture_form.php
9月16日、24日の京都雑学講座に関しては京都・清遊の会HPお申込みフォーム、下記事務局FAXへお申込み下さい。
FAX 075-406-0561
参加費 一講座 2000円 事前振込み
東京講座再開に向けて
京都・清遊の会 東京講座再開に向けてのお知らせ
みなさまには平素より当会の活動にご参加いただき、誠にありがとうございます。ながらく東京における講座を休ませていただき、深くお詫び申し上げます。
現在、清遊の会・京都講座は再開しつつも、堤講師の病状を考慮しながら慎重に進行しています。
このような状況の中、東京講座につきましても、みなさまのご要望も多く、
また堤講師もぜひ再開したいという強い希望を持っておられることを鑑み、
かなりの未確定要素を含みながらではありますが、東京講座再開を期したいと存じます。
本格的な再開は来年1月から月一回の開講を予定していますが、
講座の本格開講に向けて、本年11月26日(日)に、下記プレ講座を開かせていただきます。
本講座は以前の東京講座の最後の一講分を振り替えて行わせていただきますので
前回クールに全回分お振込みを頂いている方は受講料のお支払いは不要です。
(ご都合で当日のご欠席がわかっておられましたら、その旨お知らせくだされば有難いです。)
本プレ講座を単独でお申込みいただく方のみ、事前にお申込の上、お振込み下さい。
★京都・清遊の会 東京プレ講座
日時 11月26日(日)午後1時30分~午後3時30分前後(約2時間)
場所 きゅりあん(品川区立総合区民会館) 第2講習室
内容 東京講座再開に向けた「京都雑話 豊潤な歴史の厚みを見よ」(仮題)
参加費 2500円
※この内容は変更の可能性大いにあります。
ご了承の上、ご参加下さいますようお願いいたします。
★京都・清遊の会 東京講座
場 所 きゅりあんを予定
内 容 京都雑学講座(京都講座を一部東京仕様に変更します)
日 時 2018年
第一回 1月28日(日)午後1時30分~午後3時30分前後
第二回 2月25日(日) 同上
第三回 3月21日(水祝) 同上
第四回 未定 同上
第五回 未定 同上
受講料 各回2500円 全回一括申込12000円
※お申込みはまだ受付ておりません。改めて、11月の講座のおりにお知らせいたします。
以上、日程、内容等決定しだい順次当ホームページにて告知いたします。
何分、堤講師の病状によるところが多く、未確定、変更などご迷惑をおかけ致しますが、なにとぞご了承賜り、ご参加下さいますようお知らせ申し上げます。
京都・清遊の会
FAX075-406-0561 e-mail: info@kyo-seiyu.net緊急散歩 ご案内
このたび、堤講師による
「緊急散歩・仁王門通界隈を歩く」
を開催させていただきます。
日時 10月21日(土) 午前10時30分~午後1時前後 小雨決行
集合場所 三条京阪北側 檀王(だんのう)法林寺 南門付近
解散場所 頂妙寺仁王門付近予定
参加費 2000円(当日お支払い可。おつりのいりませんようお願
いします)
人 数 20名程
仁王門通界隈は、その通り名が示す通り、御所南一帯がそのまま移転した歴史もあり、天文法華の乱で京都を追われた法華宗寺院が再び都に戻り居を構えた一大法華の巷でもあります。
しかし、法華の巷とはいえ、内実は実に多彩。解説も幕末維新の艶聞譚から火花を散らす碁才の華、かつて寺院であった八坂神社の遺響を秘めた古刹、そして公家の馳走を伝える秘伝の味と留まるところを知らず自在に羽ばたきます。
突然のご案内ですが、これも「今」に生きる清遊の会ならではのご愛敬。
一つ、お時間のご都合の許すかぎりおつきあいくださいますようお願いいたします。
集合場所 だん王法林寺南門付近
囲碁の天才 一世本因坊碑 寂光寺
祇園感神院の遺仏
観慶寺薬師堂本尊 薬師如来像
大蓮寺
解散場所 仁王門通の名の由来
頂妙寺 仁王門の雄姿
京都・清遊の会 事務局 FAX 075-406-0561
京都雑学講座ご案内
京都雑学講座 第2シリーズ
京都の秘密を京都の雑学を通して気づき、京都を通して日本の成り立ちに迫る、
「京都雑学講座」。
謎を秘めた地名や行事の話の数々を、堤講師ならではの新知見にもとづき講義い
ただきます。
お誘いあわせの上ぜひお越しください!
1回 11月19日(日) 貴族はつらいよ3 お火焚の秘密
2回 12月23日(土祝) 義経の嘘? 奥州藤原氏と京都
3回 2018年 1月21日(日)
4回 2月17日(土)
5回 3月25日(日)
●午前10時~11時30分頃
●参加費 各回2千円 全回1万円
●会場 職員会館かもがわ
※第3回以降のテーマは決定しだいお知らせいたします。なお、告知後も
随時変更となる場合がありますことご了承下さいませ。
「職員会館かもがわ」(土手町夷川上ルTEL075‐256‐1307)
河原町丸太町から南へ二筋め(竹屋町通)を東へ突き当り
※目印 石長松菊園の東向い
お申込みは右上のお申込みフォーム、FAX 075-406-0561
京都・清遊の会事務局までお願いいたします。
2018年 1月の予定
●京都雑学講座 京都会場
1月21日(日) 午前10時~11時30分頃
「歴史の裏表 山科・四宮が伝える光と影の伝説」
講師 堤 勇二
於 職員会館かもがわ 二階 大会議室(2千円)
(河原町丸太町下ル二筋目東入ル。石長松菊園向かい。
京阪電車「丸太町駅」より徒歩5分。
●東京堤塾 京都雑学講座 東京会場
1月28日(日) 午後1時30分~3時30分頃
「知の原点 京大界隈の魅力」
講師 堤 勇二
於 きゅりあん 第3講習室 (2千5百円)
(品川区総合区民会館・JR京浜東北線、東急大井町線「大井町」下車)
お申し込みは右上のお申込みフォーム、またはファクスにて受付しております。
レジュメの都合上、1週間前までにお申込みくださいますようお願いいたします。(前金制)
みなさまのお越しをお待ちしております!
京都・清遊の会 事務局 FAX 075-406ー0561
東京講座 テーマ変更のお知らせ
告知
京都・清遊の会 東京雑学講座
テーマ変更のお知らせ
1月28日の東京講座は「知の原点 京大界隈の魅力」の予定でしたが
講師の体調の都合により、21日の京都講座と同じ
「歴史の裏表 山科・四宮が伝える光と影の伝説」に変更させていただきます。
「四宮(しのみや)」という地名が伝える歴史の光と影、表と裏の姿。
人の営みが新たな使命を与え、意味が加わり、歴史が形作られていく。
千年の都のみが織り成す歴史の重層性、そして醍醐味。
講師渾身のテーマです。
内容は京都と同じですので、京都でご受講される方はご承知おき下さい。
「四宮」と「四ノ宮」 「ノ」があるかないかだが
実は天と地ほどの違いがあるのです。
※「京大界隈の魅力」は京都で現地案内講座として開催予定です。
後日、詳細をご連絡します。